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成長したベンチャースカウトを見て思う
2009.09.29
先週末は久々のキャンプだった。
今回は、ベンチャースカウト(中3~高3)の上級生が3人手伝いに来てくれたのでなかなか順調にいった。彼らとはカブスカウト(小2~小5)の時からの付き合いなので、結構気心知れてる仲であり、その成長を目の当たりにしてきている分、我が子に近いところがある。

三者三様にタイプの違う高校生なのだが良い奴らである。勉強がイマイチであったり、ピアスを開けて腰パンであるヤツもいる。ま、今時の高校生である。世間的には「う~ん?」というような風貌にも見えるかもしれないが人の心がちゃんとわかり他人に気遣いができるヤツであるし、大人にはきっちり敬語でしゃべってくる。指示したルールもちゃんと守る。今回のキャンプでもめっちゃくちゃ助かった。

オレはこいつらが大好きである。

オレが思う人間として大事な部分、心の奥でしっかりと握られているのがわかるから風貌や勉強なんてどうでも構わない。そういうものを持っている限り、社会に出ても人に愛され頼りにされるのだろう。一生付き合えるのなら付き合っていきたい。困ったことがあれば、出来る限り助けてやりたいと思っている。

彼らは、カブスカウト時代はやんちゃだったが、ボーイスカウト(小5~中3)の時からやるべきことはちゃんと出来ていた。今、自分が見ているボーイスカウト達と何がこうも違うのだろう・・・・?
自分の視線や視点が変わってしまっているのだろうか。

・・・人数比なのかもしれないなぁ・・。
人が10人いれば、2人が優秀、2人は無能、残りの6人は普通と言われる。
当時は、スカウトの人数も少なかったので、そういう意味で困ったちゃんスカウトの人数も比率的に少なかったであろう。今は、当時の倍近くいる。いつも悲観的なことをここに書くが、もちろん、優秀なスカウトも何名かはいる。期待できそうな新人スカウトもいる。そういう意味では、ただ単に比率的は同じなのだが人数的に困ったちゃんスカウトが多くなって、目立って気になっているのかもしれない。

あぁ・・・それと困ったちゃんスカウトは高校生までにボーイスカウトを辞めてしまっている分、今残っているベンチャースカウトはちゃんとした奴らばかりなのかもしれない。(こうやって言うとすごい奴らのようにも聞こえるが、ええかげんなところも実はたくさんあったりする(^_^;))

とにもかくにも、新しい体制でスタートしている。
新しい班長次長には正直期待している。パーンとリーダーシップを発揮するようなキャラはいなさそうだが真面目な奴らでメンバー構成をしている。問題は残りの班員だろう。如何に指導者がきっちりと指導とフォローで、班長達を助けていけるかが課題だと思っている。
2009.09.29 00:46 | 固定リンク | ボーイスカウト
自分勝手がまかり通る世の中
2009.09.24
今日は、ボーイスカウト活動で社会奉仕活動の一環で地域清掃の奉仕活動を行った。まぁ、要は地域のゴミ拾いをするわけだが、班ごとに分かれて空き缶やゴミを拾い集めていくことにした。

特になんてことない活動で、よくあるっちゃよくある内容なのだが後で班長から報告というか相談があった。

班長曰く、班員にゴミを拾うように指示をしたのだが、返ってきたセリフが「拾ったゴミを持って帰らなアカンのはイヤやからやらない」というものだった。それも一人ではなく複数人でそういうことを言い出したらしい。
結局は、班長がゴミを持って帰るからということで渋々ゴミ拾いを始めたらしいのだが、こいつらは、何の為にボーイスカウト活動をしているのかと腹立たしく思った。

こういうことを言い出す輩は、そのほかの活動でもいい加減でサボりの常習者である。その後のテント設営訓練でも、他のスカウトがやっている中、ボーッとしていたり、何もしていないことが多い。

ま、面倒くさいとかの感覚に関しては今も昔も変わらないだろう。
そんな自然発生的な感情を否定するつもりはなく、それよりもそういうことを平気で言えることが不思議に思った。

普通(?)は、そういう事を言う自分が他人から否定されることが多く、また道徳として間違っているという観点から思っても口にはしないものだと思う。
しかし、それを平気でやってのけるのは、自身の生活の中でそんなスタンスでもデメリットが生ずる機会が少ないのだろうかと思ってしまう。
正に、今の「言ったもん勝ちの世の中」なんだろうな。
世間で言われる『モンスターペアレント』と同じである。その親たちも同様に他人から否定されようが道徳の観点からずれていようが、平気で自分勝手な言動を起こすわけであり、問題の大きさは違うにしろ発想から言動への流れは同じだと思う。

『モンスターペアレント』的な話を耳にするといつも思うのが、その保護者の子はその親をどう見ているのだろうかと・・・
子どもからすると、親は「常識の基準」になるわけである。親の言動を見て、それが「当たり前」という形でインプットされ、その子どもの普段の言動に繋がるのだと思う。その理論で行くと、今回の自分勝手なボーイスカウトは保護者が作り出したものなのだろうか・・・?

答えはわからないが、少なくとも子どもの性格に親の言動の影響が大きいことは間違いない。
そういう意味では、親は本気で一生懸命に子どもの見本となるべく生き方をすべきだと思う。
できているできていないは別として、自分はそう意識して「親」をやっている。
それが当たり前だと思っているから。
2009.09.24 00:45 | 固定リンク | ボーイスカウト
人間のスキル
2009.09.01
わが子達には何度か伝えている。
社会に出ると様々な場面での判断(ジャジメント)が自然と要求され、その判断の結果で、自分がやりやすい道、やりにくい道が決まっていく傾向があるということ。

では、その大事な「判断」を司る「人間のスキル(能力)」を養うには、どうすればいいかというと2種類のパターンがあると考えている。
それは、「頭のキレ」と「キャリア(経験)」である。

「頭のキレ」は、天性である。ボーイスカウトやPTAを通じてたくさんの子どもを見てきたが、本当に頭がキレるヤツは幼い時からそうである。間違ってはいけないのは「勉強ができる=頭のキレがよい」ではないということ。頭がキレるヤツが自動的に勉強も得意になることはあっても、その逆はないのである。
要は「頭のキレ」は、訓練や修練で身につくものではなく、生まれながらの脳の構造のような気がする。いわゆる天才ってヤツだな。また、「頭のキレ」というのは何かというと、ボクが考えでは、高速で考えることのできる能力でありかつ、高い正解率であると思う。

ならば、頭がキレない凡人は、頭がキレる天才に勝ることはできないのかというとそうではなく、もう一つの「キャリア(経験)」が重要なのである。

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人間は、判断をしなければならない際に、様々な先読みをしてベストなラインを選択する。その際に、脳の中では未来を想像する処理が行われ、出たケースを取捨選択している。要はそのケースをどれだけ正確に出せるかだと思う。正確というのは数(パターン)もしかり、内容の正確さもしかりである。

そのケースを出す「想像力&創造力」に、「頭のキレ」は非常に重要である。高速で判断し、その高い正確性から様々な予測を立て、いろんなケースを出して素早くベストな答えを導き出す。みなさんが今まで対面してきた頭がキレるヤツは、そういうヤツだったと思うが、どうだろうか?

こういう天才に勝つには、「キャリア(経験)」で勝負するのである。
頭の中で、予測する上で重要なのは過去の経験や知識である。頭がキレるヤツは、少ない経験や知識の中から組み合わせ導き出してくる。まさに「創造力」と言ってもいいだろう。
当然、逆に頭がキレないヤツはそれができないので「創造」できる限界が低くなる。しかし、たくさんの経験や知識を持ち合わせていると話は別である。時間をかけて組み合わせて導き出せることをしなくても、答えが出るのである。その理論からいくと頭がキレるヤツよりもすばらしい判断力を持ち合わせることも可能なのである。

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ボーイスカウトの隊長をしていて、いつも意識していることは、この「キャリア(経験)」をどうやってたくさん与えることができるかということである。
活動の形態から、材料はたくさんあるし、いろんなパターンを深くも浅く広くもできるのである。常日頃、ボーイスカウトに我が子を入れている保護者には口が酸っぱくなるほど言っている。「自分は勉強より大事な事を教えている」と・・・・
それでも、それを正しく理解してくれている保護者は少なそうである。勉強をおろそかにして良いとは言っていない。それを最優先しすぎることを憂いているのであるが、社会的なステータスやネームバリューにこだわっているのか、ボーイスカウトをする数時間より、同時間の勉強を優先する。気持ちはわからなくもないが、たった数時間を惜しむ!! 指導する側としては「う~ん」って感じなんだなぁ。

ま、ともあれ、こういう観点から我が子を見てみるのもおもしろいと思う。
皆さんのお子さんは、キレますか? キャリアをいっぱい持っていますか?

ちなみに、最強は頭がキレて、たくさんのキャリアを持っているヤツである。(爆)
2009.09.01 00:44 | 固定リンク | 生き方

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