トップ団委員長のブログ

言霊(ことだま)
2009.04.13
言霊(ことだま)という言葉がある。
三省堂の「大辞林」では、「言葉にあると信じられた呪力」と表現されている。 もう「呪力」というところで、好きではない言葉であったがいろんな経験をしていくと改めてそれを感じる機会がある。

口から発する言葉には、「呪力」というよりも「気力」が入ってくると思う。
スポーツ選手がやる自己暗示で、うまくいくイメージを想像したり、「自分はできる」と発するのが典型的な例だと思う。自らがイメージを頭に浮かべて、発する言葉にはその気力が乗り、本当の実力が出せたり、それ以上のことができるものだと思う。

ここまでいうと精神論っぽくなるが、逆に「できない」と発してものごとはできないし、「できない」という言葉は「スタートラインにも立つ意志がない」ということではないかと思う。

ボーイスカウト活動をしていると、簡単に「できない」と発する子どもが多いことに気づく。することを頭の中で考えて、いろんなケースやシチュエーションを思い描き、その上で「不可能ではなかろうか」と思っての「できない」はまだいいかもしれないが、軽く考えただけや何も工夫せずに「できない」と言う。

おそらく、「やろう!」という気もないんだろうと思う。もちろん、そのやるべきことに興味がないとか、したくないという感情が先に立っているというのは理解できるが、何の考察もせずになんの工夫もせずに簡単に「できない」という事には腹が立つ。

このへんは、習慣でもある。おそらく、「できない」と言って済む家庭環境や生活スタイルのせいだろう。

そんな時は、「簡単に『できない』と言うな!」、「いろいろ工夫したんか?その上での『できない』なんか?」と声をかけるようにしている。そういう声かけや、今書いている話を子ども達にもしたことしたりと啓蒙活動(?)をしているが、今の子には難しいんだろうな・・・

なぜなら、大人でもそういう人は多いから・・・

ボーイスカウト活動やPTA活動で、たくさんの大人達と協力し合って物事を進めていく機会が多い。その中で簡単に「できない」という大人も多いと感じる。もちろん、その人たちの背景や環境で実際に「できない」こともあるのは事実であるし、自分自身も時間や能力面で実際できないことはたくさんある。

しかし、物事に取り組んだり、進めるには、まずは気力からではないかと思う。子どもに指導する立場、大人のグループで指示をする立場としては、簡単に「できない」と言われると、本当に心が萎えて来るものである。

だから、私はできるだけ、この「できない」という言霊は発さないように心がけている。「やろう」という意志がない限りは何も進まないし、まずは空気を濁すから・・・

でも、ホンマにできそうにないときはどうするか・・・
まずは「できない」と言わずに「難しい」と言うかなぁ・・・・(^_^;)
2009.04.13 00:25 | 固定リンク | 生き方

- CafeNote -