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とある親子を見て・・・
2009.06.15
先日、歩道を歩いていて親子連れを見た。
5メートルほどの幅の道路の両端に歩道があるのだが、進行方向に向かって右側の歩道を父らしい人と3~4歳ぐらいの男の子が歩き、左側の歩道を母らしき人とその妹(勝手に想像(^_^;))らしき人が歩いていた。なんらかで、その女性2名が右側の歩道に渡れず、そのまま平行して歩いていたんだと想像できる。

ある地点で、その男の子が「ママー、こっちだと影があるからおいでよー」と反対側の母に向かって声をかけた。横断歩道も信号もない場所で、母はどうするのかと気になった。

私は、子どもの見ている前で交通ルールを守らない大人はアカンと思う。それを子どもは見て学び、横断歩道が無くても信号が無くても自分で判断して渡るようになり、それは、「社会にルールがあっても自分の判断で破ることはかまわない」という習慣に繋がると考えているからである。

この考えに「考えすぎ」と思う方もおられるだろう。
でも、このケースで母が平気で道路を横断する姿を見せると、逆のケースで合った場合、子どもは平気で飛び出すことにならないかと思う。それだけ、子どもは単純だからである。

案の定、その母は「あらホントー」と道路を横断して子どものそばに来た。
そばにいた父も何もなくそのまま過ごした。

・・・・・・・・・・・

違和感があった・・・自分ならどうするか考えてみた。
たしかに、その地点から次の横断歩道までは50mぐらいあったので、その場で渡りたくなるのは良く理解できるし、自分でも迷うところである。

ひとつの案としては、
「ママねー、そっちへ行きたいけど、ここは車が通るので危ないでしょ? だから、この先の横断歩道で渡るね」
と言って平行のまま歩いていくことだろう。そうすれば、子どもは自然と「それが当たり前」という感じで、道路を歩く際の危険回避や交通ルールを学ぶことができるのだと思う。

もうひとつの案は、こんな感じかな・・・
「ママねー、そっちへ行きたいけど、ここは車が通るので危ないでしょ? だから、危なくないか、右と左を見て車が来ないか見てくれない?」
と子どもにお願いし、子どもが左右確認して「大丈夫だよー」と声をかけてもらい、そして渡るのもいいかなと思った。もちろん、渡りきったら「ありがとう。助かったわ」と声をかけるのは当然のこと。

子どもは、自分の言動で親に喜ばれるのが大好きである。
この方法だと、子どもは「自分が親の役に立った」という満足感に浸り、かつ道路を横断する際には左右の確認が必要であることも学べるだろう。

所詮、その子も大きくなれば、他の友達とつるんで遊ぶようになり、そこからルールを守らない行動も身につくのだろう。ならば、後者の方が親子の信頼関係を築くことができ、安全確認の習慣も身につくような気がする。

どちらにしろ、普段の生活において、より良い子育てができるチャンスはいくらでもあるということになる。ひとつひとつのシーンをちょっと考える習慣があれば、普段の生活や習慣で「しつけ」ができるのにな・・・と思った。

これも考え過ぎなのだろうか・・・
2009.06.15 00:31 | 固定リンク | 子育て

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